Cabernet Franc (Loire)
主な原産地: Chinon
ロワール表現のカベルネ・フラン。より軽快でハーバル感の強いワインを生む。
ロワール渓谷のカベルネ・フランは、ボルドーの同品種よりも軽快でハーバルな個性を強く発揮するスタイルとして知られる。シノン、ブルグイユ、ソーミュール=シャンピニーが代表的な産地で、キュヴェが多様。
ロワール渓谷中流部に古くから根付いており、シノン周辺では中世から教会や修道院で栽培された記録が残る。フランソワ・ラブレーの小説にもシノンのワインが登場するほど、歴史と文化に密着している。
ロワールの冷涼な大西洋性気候と凝灰岩(トゥッフォー)・砂礫質の土壌の組み合わせが、この地特有の軽やかで芳香性の高いスタイルを生む。ボルドーと比べ、果皮が薄くタンニンが穏やかになりやすい。
ラズベリー、グリーンペッパー、バイオレット、鉛筆削りの繊細な香りが特徴的。口に含むと、タンニンは軽やかで酸が活き活きとしており、ハーブの余韻が長く続く。冷涼な年は緑っぽさが増し、好天の年は果実が豊かに熟する。
シノンAOC、ブルグイユAOC、ソーミュール=シャンピニーAOCがロワールのカベルネ・フランを代表する産地。
ロワールの郷土料理、鮭やパイクのテリーヌ、シャルキュトリー(豚肉加工品)と抜群の相性。軽めの赤肉グリルや山羊チーズとも合う。