Uvalino
主な原産地: Piedmont
近年復活したピエモンテのほぼ絶滅寸前の品種。濃色でタンニンの強いワインを生む。
ウヴァリーノ(Uvalino)はイタリア・ピエモンテ州でほぼ絶滅寸前まで衰退していた希少赤ブドウ品種で、近年の在来品種復興運動により少数の生産者が救出・栽培に取り組んでいます。小粒で皮の厚い果実から、濃色でタンニンが力強く長期熟成に適したワインが生まれます。
ピエモンテのモンフェッラートとランゲ丘陵を原産とするとされ、19世紀の資料には記載があるものの、20世紀にバルベラやネッビオーロの普及とともに急速に消滅しました。21世紀に入りピエモンテの在来品種研究者たちが数本の老樹を発見し、DNA認定・クローン選抜を経て現在は極少量のワインが生産されています。
ランゲ・モンフェッラートの丘陵地帯、カルカレアな(石灰岩質)土壌に適応しています。収量は非常に低く、管理も難しいとされます。果房は小粒で皮が厚く、色素・タンニン・フェノール類が豊富に蓄積します。晩熟型で、完熟には長い生育期間が必要です。
濃い黒系果実(ブラックベリー、ブラックカラント)に大地、皮革、スパイスのアロマが重なります。タンニンはしっかりとして力強く、酸も高い。ネッビオーロとバルベラの間に位置するようなスタイルとされ、長期熟成で複雑な個性を発揮します。
ピエモンテの豊かな食文化との相性が期待され、ブラザート(ブドウ酒煮込みの牛肉)、タルトゥーフォ(トリュフ)料理、熟成バローロ・チーズ(カゼーラ)などとの組み合わせが想定されます。