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白い石灰岩に朝光が宿る、ルフレーヴのピュリニー・モンラッシェ2022

ドメーヌ・ルフレーヴのピュリニー・モンラッシェ2022は、村名ながら格別の完成度で知られる一本です。ビオディナミの哲学と、ピュリニー・モンラッシェらしい石灰質の張りが、透明感と深みを同時に描きます。約5万円の市場価格に見合う説得力を持つ、現代ブルゴーニュ白の要注目株です。

BUDOU-LOG編集部
白い石灰岩に朝光が宿る、ルフレーヴのピュリニー・モンラッシェ2022

白い石灰岩に朝光が宿る、ルフレーヴのピュリニー・モンラッシェ2022

ドメーヌ・ルフレーヴという名門の歩み

ドメーヌ・ルフレーヴは、ピュリニー・モンラッシェの中心的生産者として世界的に知られています。創業は1920年代にさかのぼり、家族経営のもとで畑を守り続けてきました。とりわけ、白ワインにおけるビオディナミの先駆者として評価が高く、1990年代後半から段階的に転換を進めたことで、畑の個性をより純粋に表現するスタイルを確立しました。代表格のモンラッシェやバタール・モンラッシェ、シュヴァリエ・モンラッシェを擁する名門として、ブルゴーニュ白の頂点を語るうえで欠かせない存在です。近年も「派手さより精度」を重んじる姿勢は一貫しており、村名格であってもその緊張感は並ではありません。

ピュリニー・モンラッシェに息づくシャルドネの核心

このワインは、コート・ド・ボーヌのピュリニー・モンラッシェ村で生まれる村名AOCです。使用品種はシャルドネ100%で、石灰岩と粘土石灰質が入り混じる土壌が、輪郭のはっきりしたミネラル感を支えます。ルフレーヴの村名ピュリニーは、複数の区画をブレンドしつつも、村全体の気品を的確に映し出す設計とされています。醸造は、厳選したブドウをやさしく圧搾し、自然酵母主体の発酵で区画の個性を引き出す方針。オーク樽での熟成は行われますが、新樽の比率を過度に高めず、果実とテロワールの均衡を重視します。2022年は暑さと成熟の進みが印象的な年ですが、ルフレーヴらしい緻密さがあれば、単なるリッチさでは終わらないことが期待されます。市場では約50,000円前後とされ、村名としては高価ながら、名門の精度を考えれば納得感のある価格帯です。

グラスの中の物語

外観は、淡いレモンイエローにわずかな金色が差し、若々しさの中に凝縮感がのぞきます。粘性は中庸からやや高めで、2022年らしい熟度を静かに示します。第一香には白い花、レモンピール、青リンゴ、洋ナシのような清潔感ある果実が立ち、少し時間がたつとヘーゼルナッツ、白い石、濡れた貝殻、かすかなブリオッシュが重なります。口に含むとアタックは凛としていて、すぐに柑橘の酸と石灰質由来の張りが広がります。中盤では果実の厚みが現れ、オークはあくまで背景で輪郭を整える役割に徹します。余韻は長く、塩味を帯びたミネラルとレモンの皮、アーモンドのニュアンスが静かに残ります。2022年は豊かな果実味が前に出やすい年ですが、この銘柄ではその豊かさが密度と直結し、バランスの良さとして着地していると評価される傾向があります。

食卓を彩る料理

このピュリニー・モンラッシェは、バターやクリームに寄りかかりすぎない料理と好相性です。たとえば、ホタテのポワレ・焦がしバターとレモンは、甘みと香ばしさがワインの張りを引き立てます。鶏胸肉のロースト・タイム風味、カリフラワーのピュレ添えなら、繊細な肉質と穏やかな旨味がミネラル感に寄り添います。さらに、舌平目のムニエル・ケッパーと白ワインソースは、酸と塩味の輪郭を際立たせる定番の組み合わせです。ほかにも、甲殻類のリゾット帆立とアスパラガスのソテー、熟成しすぎないコンテ12カ月のようなチーズも合いやすく、食中酒としての幅広さを示します。

ピュリニー・モンラッシェ村の石灰質が育てる緊張感

産地はフランス、ブルゴーニュ地方のコート・ド・ボーヌに位置するピュリニー・モンラッシェ村です。村はシャサーニュ・モンラッシェ、ムルソーに近く、丘の中腹からなだらかに広がる区画に名高い畑が連なります。村の東側にはモンラッシェ、バタール・モンラッシェ、シュヴァリエ・モンラッシェといったグラン・クリュが並び、その麓から村名格の畑が続く構図が、土地の格の高さを物語ります。土壌は石灰岩と粘土石灰質が主体で、水はけがよく、昼夜の寒暖差が酸と緊張感を保ちます。ピュリニー・モンラッシェはしばしば「直線的で硬質」と表現されますが、ルフレーヴの手にかかると、その硬質さは冷たさではなく透明な深みへと変わります。2022年は日照に恵まれた年柄らしく、果実の熟度がありながらも、この村の本質である石灰の骨格がきちんと残る点が魅力です。

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BUDOU-LOG編集部