# 陽光を抱く丘に咲く泡、ベッラヴィスタ・アルマ グランデ 2020の余韻

> ベッラヴィスタのアルマ グランデ キュヴェ 2020は、フランチャコルタらしい緊張感と、きめ細かな泡、熟した果実の輪郭が魅力の一本です。名門の哲学、品種構成、畑と醸造、そして食卓での合わせ方まで、2020年の個性を丁寧にひもときます。

## Metadata
- URL: https://budou-log.com/reviews/bellavista-alma-grande-cuvee-2020
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- Published: 2026-06-16T04:01:03.064+00:00
- Updated: 2026-06-16T04:02:58.435383+00:00
- AI-generated: true
- Author: BUDOU-LOG編集部

## Wine
- Name: Bellavista - Alma Grande Cuvée 2020
  - Producer (JA): ベッラヴィスタ
  - Label (JA): アルマ・グランデ・キュヴェ
- Type: sparkling
- Region: フランチャコルタ (https://budou-log.com/regions/franciacorta)
- Producer page: https://budou-log.com/producers/bellavista
- Price (JPY): 6800〜9200

## Tasting Note
- Score: 88/100
- Appearance: 淡い麦わら色に、きめ細かな泡が持続して立ち上がる。若さのある輝きとともに、グラスの縁に明るい反射が見える。
- Aroma (first): 青リンゴや洋梨、白い花に、レモンピールやほのかなブリオッシュが重なる。清潔感があり、爽やかさが先に立つ印象。
- Aroma (development): 開くと柑橘の果皮、白桃、アーモンド、軽い酵母香が広がる。時間とともにミネラル感とほのかなハーブが現れ、奥行きが増す。
- Taste (attack): 泡立ちは繊細で、口当たりは軽快。瑞々しい果実味がすっと入り、明るい酸が輪郭を作る。
- Taste (mid): 中盤はグレープフルーツや青梨の果実感に、塩味を思わせるミネラルが寄り添う。辛口でバランスが良く、ほどよい厚みも感じる。
- Taste (finish): 後味はクリーンで、レモンの余韻と軽いナッティさが穏やかに続く。きれいな酸が締めくくる。
- Serving temperature: 6-8度
- Decanting: 不要
- Levels (1-5):
  - Tannin: 1
  - Acidity: 4
  - Sweetness: 1
  - Body: 3

## Article

## 陽だまりの丘を駆ける泡、フランチャコルタに宿る気品

### ベッラヴィスタの歩みと、フランチャコルタを牽引してきた眼差し

ベッラヴィスタは1977年、実業家ヴィットーリオ・モレッティによってロンバルディア州フランチャコルタで創設されました。社名は、古くから「美しい景色」を意味する言葉に由来し、その名の通りガルダ湖方面を望む丘陵に広がる畑の恵みを大切にしています。フランチャコルタの中でも名声の高い生産者として知られ、イタリア泡の高級路線を確立してきた中心的存在のひとつです。特に、ワインを芸術作品のように磨き上げる姿勢は広く評価されており、長期熟成による複雑さと、洗練された直線性を両立させる造りで支持を集めています。豪華さを誇示するより、精密さと透明感で魅せるタイプの名門です。

### アルマ・グランデ・キュヴェ 2020が描く、果実と骨格のバランス

アルマ・グランデ・キュヴェ 2020は、ベッラヴィスタの広い基盤を映すブレンドで、一般にシャルドネ主体にピノ・ネーロ、少量のピノ・ビアンコを組み合わせるスタイルとして知られています。複数区画の果実を用い、フランチャコルタらしいテンションと厚みを両立させる設計です。畑はモレーン由来の丘陵に点在し、石灰質を含む土壌が骨格を与え、日照と冷涼な風が酸を保ちます。醸造では、白ワインのベースをステンレスタンク主体で清潔に仕上げつつ、一部を木樽で発酵・熟成させて複雑味を加える方針が取られることが多いとされます。瓶内二次発酵の後には澱とともに熟成され、きめ細かな泡とブリオッシュ様の香りが積み重なります。2020年は気候の振れ幅を受けつつも、果実の熟度と張りのある酸が共存した年として受け止められる傾向があり、約8,000円という価格帯では完成度の高さが際立ちます。

### グラスの中の物語、泡がほどけるまで

グラスに注ぐと、色調は淡い麦わら色から、やや深みを帯びたゴールドへと移ろい、泡は非常に細かく持続的です。粘性は過度に重くなく、それでいて液体の輪郭にはしっかりした密度があります。第一香では、青リンゴ、洋梨、レモンピール、白い花に、ほのかなアーモンドのニュアンスが立ち上がります。時間とともにグラスの中で開くと、ブリオッシュ、ヘーゼルナッツ、熟した黄桃、蜂蜜の気配が重なり、フランチャコルタらしい熟成感が前景に現れます。アタックは柔らかくも鮮明で、泡が舌先を軽やかに刺激します。中盤では果実の厚みと伸びのある酸が重なり、ミネラル感が味わいの芯を支えます。余韻はドライ寄りで、柑橘の皮、トースト、塩味を思わせる感触が長く続き、洗練された収束を見せます。派手さより精度で魅せる、上質な泡の表現です。

### 食卓を彩る料理、泡の輪郭を引き立てる一皿

このワインには、旨味と火入れの香ばしさを備えた料理がよく合います。たとえば、ホタテのポワレ・焦がしバターとカリフラワーのピュレは、泡の繊細さと貝の甘みをきれいに響かせます。続いて、白身魚のソテー・レモンバターソースや、サフランを使ったリゾット・帆立添えは、酸とコクのバランスを引き出します。さらに、仔羊のロースト・ローズマリー風味のように、軽いスパイスと脂の甘みがある肉料理とも相性を見せます。ほかにも、パルミジャーノ・レッジャーノを使ったアランチーニ、あるいは生ハムとメロンのような前菜でも、果実味と塩味の対比が心地よく働きます。祝いの席ではもちろん、前菜から主菜まで通して寄り添える汎用性の高さが魅力です。

### エルブスコからアドロへ、石灰と丘陵が育てるフランチャコルタ

フランチャコルタはロンバルディア州ブレシア県に広がり、エルブスコ、アドロ、カッツァーゴ・サン・マルティーノ、カプリオロ、コルテ・フランカ、モンティチェッリ・ブルザーティなどの村々が、DOCGの中核をなしています。ガルダ湖の影響を受けた温暖さと、アルプス寄りの冷涼さが交差することで、泡に必要な酸と成熟感の両立が生まれます。氷河性モレーンの丘は石灰、砂、粘土が入り混じり、排水性と保水性のバランスが良いことから、品種の表情を細やかに引き出します。ベッラヴィスタの畑もこうした丘陵の恩恵を受け、区画ごとの差異を積み上げることで、ブレンドに奥行きを与えています。フランチャコルタはしばしば「イタリアのシャンパーニュ」と語られますが、実際にはより穏やかな果実感と、地中海的な明るさを帯びるのが特徴です。アルマ・グランデ・キュヴェ 2020は、その土地の輪郭を、気品ある泡として素直に映し出しています。
