# トスカーナの午後を染める、オルネライアの軽やかな余韻

> レ・ヴォルテ・デッロルネライア2021は、ボルゲリの名門オルネライアが手がけるデイリー上位の一本です。国際品種とサンジョヴェーゼが織りなすしなやかな果実味に、トスカーナらしい温度感が重なります。

## Metadata
- URL: https://budou-log.com/reviews/ornellaia-le-volte-dellornellaia-2021
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- Published: 2026-06-22T09:01:01.528+00:00
- Updated: 2026-06-22T09:03:25.40642+00:00
- AI-generated: true
- Author: BUDOU-LOG編集部

## Wine
- Name: Ornellaia - Le Volte dell'Ornellaia 2021
  - Producer (JA): オルネライア
  - Label (JA): レ・ヴォルテ・デッロルネライア
- Type: red
- Region: イタリア (https://budou-log.com/regions/italy)
- Producer page: https://budou-log.com/producers/ornellaia
- Price (JPY): 7650〜10350

## Tasting Note
- Score: 91/100
- Appearance: 深いルビー～ガーネット寄りの色調。中心は濃く、縁にわずかな紫を残し、若さと果実の凝縮感がうかがえる。
- Aroma (first): 熟したブラックチェリー、プラム、カシスに、スミレや地中海ハーブ、ほのかなスパイスが重なる、華やかで洗練された第一印象。
- Aroma (development): 空気に触れると、杉や軽いトースト、黒胡椒、ダークチョコのニュアンスが現れ、果実の層に丸みと奥行きが出てくる。
- Taste (attack): なめらかで果実味豊か。みずみずしい赤黒系果実が先行し、やわらかな甘みを伴って広がる。
- Taste (mid): 中盤はカベルネ系の骨格とメルロ由来のふくらみが調和し、しなやかなタンニンと生き生きした酸がバランスを作る。オークは控えめに寄り添い、果実、ハーブ、スパイスが層を成す。
- Taste (finish): 余韻は中長く、黒系果実、スパイス、軽いミネラル感がきれいに残る。後味は引き締まりつつ滑らか。
- Serving temperature: 16-18度
- Decanting: 30-60分
- Levels (1-5):
  - Tannin: 3
  - Acidity: 3
  - Sweetness: 1
  - Body: 3

## Article

## トスカーナの陽だまりを宿す、レ・ヴォルテのしなやかな輪郭

### Ornellaiaの歩みが示す、ボルゲリの頂点からの日常

Ornellaia（オルネライア）は1981年に創設され、トスカーナ州リヴォルノ県ボルゲリの地で急速に評価を高めた名門です。海に近い温暖な気候と、砂質・粘土質・小石混じりの多様な土壌を生かし、サッシカイアと並んでボルゲリの国際的評価を押し上げた存在として知られています。1999年にはマルケージ・デ・フレスコバルディ家の傘下に入り、現在も“ボルゲリのグラン・ヴァン”を象徴する造り手として確固たる地位を築いています。レ・ヴォルテ・デッロルネライアは、その哲学をより親しみやすいかたちで表現する銘柄で、上位キュヴェの緊張感と洗練を日常の食卓へ橋渡しする役割を担っています。

### レ・ヴォルテ・デッロルネライア2021に見る、ボルドー流の骨格とトスカーナの陽気さ

このワインは一般にメルロ、カベルネ・ソーヴィニヨン、サンジョヴェーゼを主体とするブレンドで、年によって比率は調整されます。オルネライア本体に比べると、より自由度の高いセレクションで、複数の畑の若木や区画を組み合わせることで、果実の明るさと滑らかな口当たりを引き出す設計です。発酵はステンレスタンクを中心に行われ、熟成には主に大樽やコンクリート、場合によっては一部オーク樽が用いられるとされます。過度な樽香を避け、みずみずしい果実と柔らかなタンニンを前面に出す方針が、この銘柄の持ち味です。2021年は温暖さの中にも酸が保たれやすく、バランスの良さが評価される傾向があります。市場価格は約9,000円前後と見られ、名門の雰囲気を比較的手に取りやすい形で楽しめます。

### グラスの中の物語は、黒系果実とハーブが静かにほどける

外観は濃いルビーからガーネット寄りの色調で、縁に向かってやや明るさが出ます。粘性は中程度で、グラスの内壁をゆっくりと滑り落ちる印象です。第一香ではブラックチェリー、熟したプラム、カシスが中心に立ち、そこへスミレや乾いたローズマリー、タイムのような地中海性ハーブが重なります。開いてくると、杉、鉛筆の芯、カカオ、ほのかなスパイスが現れ、ボルゲリらしい洗練を感じさせます。口に含むとアタックはしなやかで、果実の甘みがまず前に出ますが、中盤からはサンジョヴェーゼ由来の張りのある酸と細かなタンニンが輪郭を整えます。余韻は中庸からやや長めで、赤い果実、ハーブ、軽いミネラル感が静かに残り、飲み疲れしない設計です。若いうちから親しみやすい一方で、数年の熟成でより一体感が増すと評価される傾向があります。

### 食卓を彩る料理は、気取らずとも品よく寄り添う

レ・ヴォルテ・デッロルネライア2021は、香りの広がりとタンニンのやわらかさから、幅広い料理に合わせやすい一本です。たとえば、牛ほほ肉の赤ワイン煮込みは、煮詰めたソースの深みと果実味が自然に重なります。仔羊のロースト・ローズマリー風味なら、ハーブのニュアンスがワインの地中海的な表情と響き合います。さらに、鴨胸肉のロースト・赤ワインとベリーのソースは、黒系果実の風味を引き立てる好相性です。ほかにも、トマトソースを使ったラグーのパッパルデッレ、グリルしたポルチーニ茸のタリアータ、ペコリーノ・トスカーノの熟成タイプなど、うま味と香ばしさのある料理に向いています。家庭料理から少し特別な一皿まで、肩ひじ張らず合わせやすいのがこのワインの魅力です。

### ボルゲリの風が抜けるマリッティマ・トスカーナ、カスタニェート・カルドゥッチへ

産地はイタリア、トスカーナ州の沿岸部に位置するボルゲリで、行政上はリヴォルノ県カスタニェート・カルドゥッチ市に属します。特にボルゲリ・サッシカイアDOCの周辺一帯は、海からの風がぶどうの健全な成熟を助ける土地として知られています。土壌は砂、粘土、石灰質、小石が複雑に入り混じり、区画ごとの個性がはっきり現れやすいのが特徴です。背後にはティレニア海、内陸にはマッサ・マリッティマ方面の丘陵が控え、昼夜の寒暖差と乾いた風が酸と香りを保ちます。オルネライアが本拠を構えるこの地は、イタリアにおける“スーパー・トスカーナ”の中心地として世界的に認知され、伝統と革新が同居する稀有なテロワールといえるでしょう。レ・ヴォルテは、その恵みをより気軽に味わえる形で映し出しています。
