# シチリアの陽だまりに熟す、レガレアリの赤い風が運ぶ静かな余韻

> テヌータ・レガレアリ ラムーリ 2021は、シチリア内陸部の涼感と太陽の成熟が交差する、タスカ・ダルメリータらしい一本です。歴史ある名門が手がける、果実味とスパイス感のバランスに優れた赤ワインとして注目されています。

## Metadata
- URL: https://budou-log.com/reviews/tasca-dalmerita-tenuta-regaleali-lamuri-2021
- This file: https://budou-log.com/reviews/tasca-dalmerita-tenuta-regaleali-lamuri-2021/md
- Published: 2026-06-20T00:00:48.453+00:00
- Updated: 2026-06-20T00:02:53.209764+00:00
- AI-generated: true
- Author: BUDOU-LOG編集部

## Wine
- Name: Tasca d'Almerita - Tenuta Regaleali Lamùri 2021
  - Producer (JA): タスカ・ダルメリータ
  - Label (JA): テヌータ・レガレアリ ラムーリ
- Type: red
- Region: イタリア (https://budou-log.com/regions/italy)
- Producer page: https://budou-log.com/producers/tasca-dalmerita
- Price (JPY): 8500〜11500

## Tasting Note
- Score: 89/100
- Appearance: 深いルビー色で、縁はやや明るく若々しい印象。濃度は中程度以上で、グラスの内側に細かな脚がゆっくりと落ちるタイプです。
- Aroma (first): 赤いチェリー、プラム、熟したベリーが主体で、ほのかにスミレやハーブ、軽い樽由来のバニラやスパイスが立ち上がります。
- Aroma (development): 時間とともに黒系果実のニュアンス、乾いた土、タバコ、甘草のような要素が現れ、果実味に奥行きが出てきます。
- Taste (attack): 口当たりはフレッシュで、果実の輪郭がはっきりした滑らかな入口です。
- Taste (mid): 中盤は赤黒果実のジューシーさに、ほどよい酸ときめ細かなタンニンが重なり、バランス良く広がります。中庸なボディで飲みやすさがあります。
- Taste (finish): 余韻は清潔感があり、果実味とスパイス、軽いミネラル感が穏やかに続きます。
- Serving temperature: 16-18度
- Decanting: 30分
- Levels (1-5):
  - Tannin: 3
  - Acidity: 3
  - Sweetness: 1
  - Body: 3

## Article

## シチリアの大地が描く、ラムーリの深い赤い輪郭

### Tasca d'Almeritaの歩み、シチリアを代表する名門の矜持

Tasca d'Almerita（タスカ・ダルメリータ）は1830年創業の、シチリアを代表する歴史的ワイナリーです。拠点はパレルモ県内陸部のレガレアリ（Regaleali）にあり、シチリアの強い日差しと冷涼な夜温を生かした高品質ワインの先駆者として知られています。家族経営を貫きながら、単なる量産地のイメージを覆し、シチリアのテロワールを世界へ押し出してきた点が、この生産者の大きな価値です。

特にレガレアリは、島の中心部に広がる自社畑の総合的な農園として機能し、ブドウだけでなく土地全体の可能性を引き出す思想が強く表れています。持続可能性や土壌保全への意識も高く、近年は環境配慮型の生産者としても評価が高まっています。シチリアの“古い名門”でありながら、“今の時代の品質”を体現する存在と言えるでしょう。

### Tenuta Regaleali Lamùri 2021が映す、畑と品種の個性

Lamùriは、テヌータ・レガレアリの畑から生まれる赤ワインで、主にシチリアらしい土着品種に国際品種を組み合わせたブレンドとして知られています。ヴィンテージや流通市場によって比率の表記に差が見られることもありますが、一般にはメルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン、シラーを中心とした構成とされる傾向があります。いずれもレガレアリの標高感ある畑で育てられ、昼夜の寒暖差が香りの立体感を支えます。

醸造は、果実の純度を保ちながら骨格を整える方針が基本です。発酵はステンレスタンク主体で温度管理を行い、その後、オーク樽で熟成させることで、若々しい果実味に丸みと奥行きを加えます。新樽の主張を前面に出すタイプではなく、あくまで品種の輪郭とシチリアの陽性な果実をきれいにまとめる設計です。10,000円前後という市場価格を考えると、名門の安定感と飲み頃の幅を備えた一本として捉えやすいでしょう。

### グラスの中の物語、熟した果実とスパイスがほどける

グラスに注ぐと、色調は深みのあるルビーレッドからやや濃いガーネット寄りへと続き、粘性もしっかりと感じられます。外観からも、2021年らしい果実の凝縮感がうかがえます。第一香では、ブラックチェリー、プラム、熟したカシスの印象が前に出て、そこへ黒胡椒、乾いたハーブ、ほのかなバニラや杉のニュアンスが重なります。

時間とともにグラスの中で開くと、スミレや地中海の低木を思わせる香りが現れ、より立体的な印象に変化します。口に含むとアタックはなめらかで、赤黒い果実の厚みが先導します。中盤では、しっかりした酸が骨格を支え、タンニンは緻密ながら角が立ちにくい仕上がりです。余韻には、熟したベリー、スパイス、わずかな土っぽさが残り、シチリア内陸部らしい温かさの中に涼しい影を落とします。2021年は、派手さよりも均整と香りのまとまりが魅力の年として語られやすいでしょう。

### 食卓を彩る料理、地中海料理から肉の旨みまで

Lamùri 2021は、果実味と酸、そして樽由来の穏やかな複雑味があるため、幅広い料理に寄り添います。特に相性が良いのは、以下のような一皿です。

- 子羊のロースト・ローズマリー風味：ラム肉の脂とハーブ感が、ワインのスパイスとよく調和します。

- 牛ほほ肉の赤ワイン煮込み・ポレンタ添え：煮込みの旨みとタンニンの質感が自然につながります。

- 仔鴨のロースト・オレンジソース：果実味と柑橘系の甘酸っぱさが、鴨のコクを引き立てます。

- 茄子のカポナータ・松の実とレーズン入り：シチリア定番の甘酸っぱさが、ワインの地中海的な風味と好相性です。

また、熟成したペコリーノやカチョカヴァッロのようなチーズとも合わせやすく、肉料理だけでなく食卓全体をまとめる力があります。和食に寄せるなら、山椒を効かせた鰤の照り焼きのように、甘辛さと香辛料のある料理が向いています。

### レガレアリの丘陵地、パレルモ県内陸の風が育てるもの

Tenuta Regalealiは、シチリア北西部のパレルモ県、バージリオの北東に位置する内陸丘陵地帯に広がっています。海沿いの観光地とは異なり、レガレアリは標高と風、そして昼夜の温度差が際立つ農業の土地です。土壌は石灰質を含む粘土や砂質が混じる複雑な構成とされ、ブドウに張りのある酸とミネラル感を与えます。

このエリアは、シチリアの中でも“暑さだけではない”表情を見せるのが特徴です。強い日射を受けながらも、夜には冷気が入り、果実が過熟一辺倒になりにくい環境が整っています。そのため、Lamùriのような赤ワインには、南イタリアらしい豊かな果実味と、北のワインに通じる整った構造が共存します。シチリアという産地の多様性を知る入口としても、この一本は非常に示唆に富んでいます。
