Tannat (Uruguay)
主な原産地: Canelones
ウルグアイ表現のタナ。よりまろやかで親しみやすいワインを生む。
タナ(ウルグアイ)は、南米ウルグアイでフランス・マドランから持ち込まれたタナ品種が、温暖な気候と赤土壌の中で独自の進化を遂げたものです。本家フランス産と比較してタンニンが柔らかく、果実の丸みが際立つのが特徴で、ウルグアイの「国民的品種」として広く愛されています。
19世紀後半にバスク系移民がフランス・マドランからウルグアイに持ち込んだのが起源です。カネロネス県を中心に栽培が広まり、現在はウルグアイ最重要赤品種として国内栽培面積の約30%を占めます。温暖な海洋性気候と粘土質土壌がタンニンを丸め、フランス産とは異なるスタイルを確立しました。
ウルグアイの温暖な気候では果実が完熟しやすく、フランスのマドランと比べてタンニンのポリフェノール組成が異なるとも言われます。カネロネス、モンテビデオ近郊の沿岸部で多く栽培され、海風が過度の糖蓄積を抑えます。近年はマイクロオキシジェネーションや長期マセラシオン技術でタンニン管理が精緻化されています。
黒系果実(ブラックベリー、プルーン)にチョコレート、スパイス、ハーブのアロマが重なります。タンニンは本国産より柔らかく熟れた印象で、フルボディでもアクセスしやすい飲み口が特徴です。長期熟成により皮革、タバコ、ドライフルーツの複雑味が加わります。
ウルグアイの国民食であるアサード(牛肉の炭火焼き)との相性が抜群で、赤身肉全般と親和性が高いです。ラムのグリル、濃厚なシチュー、熟成チーズ、ダークチョコレートのデザートとも好相性です。