Tempranillo
主な原産地: Rioja
スペインのノーブル品種。チェリー、レザー、タバコのニュアンスのエレガントなワインを生む。
テンプラニーリョ(Tempranillo)はスペイン最重要の赤ブドウ品種で、国内栽培面積第1位を誇ります。「早熟な」を意味するスペイン語「temprano」が語源で、同緯度の他品種より2〜3週間早く熟します。リオハ、リベラ・デル・ドゥエロのグランレセルバから日常ワインまで、スペインワインの顔として世界中に愛されています。
イベリア半島北部、リオハまたはドゥエロ川流域を原産とします。中世よりカミーノ・デ・サンティアゴ沿いのリオハで栽培された記録があり、17〜18世紀に国際的名声を確立しました。DNAプロファイリングによりアルビーリョ・マヨールとベンソの交配種と判明。ポルトガルではティンタ・ロリス、アラゴンではガルナッチャ・ティンタと呼ばれることもあります。
スペイン中北部のメセタ高原(標高600〜1000m)の大陸性気候に最適化されており、昼夜の気温差が大きい地域で酸とアントシアニンのバランスが良くなります。早熟型のため春霜のリスクは低め。厚い果皮が熱や乾燥に強く、過酸化を抑えます。樽熟成への相性が非常に高く、アメリカンオークとフレンチオーク両方で個性を発揮します。
チェリー、プルーンの赤〜黒系果実に、バニラ、タバコ、レザー、セドルのニュアンスが特徴的な複雑なアロマを形成します。酸は穏やかでタンニンは中程度から高め。ヴィンテージのスタイルはフレッシュなルビーから、長期熟成のガーネット色まで幅広く、グランレセルバでは10〜20年の熟成でその真価を発揮します。
スペイン料理全般と好相性で、子羊のロースト(コルデロ・アサード)、イベリコ豚の料理、チョリソなどのエンブティード(腸詰類)、マンチェゴチーズなどが定番ペアリングです。レセルバ以上の熟成スタイルはビーフステーキや猟鳥獣肉とも合います。