Teran
主な原産地: Istria
イストリアの高酸度品種。濃色で土っぽいワインを生む。
テラン(Teran)はクロアチアのイストリア半島およびスロベニア・カルスト地方を原産とする赤ブドウ品種です。テッラ・ロッサと呼ばれる赤い石灰岩土壌(テラロッサ)で最良の個性を発揮し、濃色、高酸、強いミネラル感、鉄分を連想させる風味が特徴的です。クロアチアとスロベニアの間で品種名をめぐる争いがあるほど両国の象徴的な品種です。
イストリア半島のテラロッサ土壌で古代から栽培されてきた品種で、ローマ時代の文献にも記述があります。DNA解析ではクロアチア固有種であることが確認されており、スロベニアのレフォスクとは近縁と考えられています。「テラン」という名称はクロアチアとスロベニアが歴史的にともに使用してきたため、EU加盟に際して両国間で名称権をめぐる議論となりました。
テラロッサ(赤い石灰岩土壌)との相性が特に優れており、この土壌が独特のミネラル感と鉄分を連想させる風味をもたらします。大陸性と地中海性気候が交わるイストリアの気候は果実に凝縮感と酸の両方を与えます。やや晩熟型で、完熟を待つことで酸の鋭さが和らぎます。
濃い黒系果実(スモモ、ブラックベリー)に鉄分のような金属的ニュアンス、アース、ハーブが特徴的なアロマを形成します。高い酸、しっかりとしたタンニン、長い余韻が特徴です。熟成とともに皮革、タバコ、チョコレートのニュアンスが加わります。
高酸・高タンニンから赤身肉全般と相性抜群です。イストリア産トリュフのパスタ、子羊のロースト、イストリア式プルシュット(生ハム)、熟成硬質チーズ、猪の煮込みなどの力強い料理と最高のペアリングを形成します。