Tinto Cão
主な原産地: Douro
ドウロの希少な高品質品種。エレガントさと爽やかさを与える。
ティント・カォン(Tinto Cão)はポルトガルのドウロ渓谷を原産とする赤ブドウ品種で、ポートワインの5大優良品種の一つとして数えられます。栽培が難しく収量が低いため一時は衰退しましたが、高品質なポートとドウロワインへの貢献が再評価されエレガントな個性が高く評価されています。
ドウロを原産とする古い在来品種で、数百年の栽培史があります。18世紀のワイン地図にも記録される歴史ある品種で、DNA解析によりティンタ・バロッカ(Tinta Barroca)とロウペイロ(Loureiro)の親品種であることが示唆されています。寡占的生産者のシマンス・フィーリョらが品質維持に貢献しました。
ドウロの急峻な段々畑と片岩質土壌を好みます。樹勢が非常に弱く収量が極めて低いため、農業経済的に不利な品種です。ただし果実の品質は卓越しており、凝縮感とエレガントさが際立ちます。晩熟型で完全成熟に時間がかかります。
赤い果実(チェリー、ラズベリー)と花のアロマに、ハーブ、スパイス、ミネラルのニュアンスが加わります。タンニンはきめ細かく洗練されており、エレガントな構造が特徴です。フレッシュな酸がワインに活力を与え、長期熟成にも適します。
エレガントな構造から、繊細な料理との相性が良いです。子羊のロースト、鴨料理、ポルトガル風のシーフードリゾット(アロス・デ・マリスコス)、熟成ケイジョ・ダ・セラ(山地チーズ)などと合わせると品種の繊細さが引き立ちます。