Vespolina
主な原産地: Gattinara
ピエモンテの品種。ガッティナーラのブレンドにスパイスと花の香りを加える。
ヴェスポリーナ(Vespolina)はイタリア・ピエモンテ州北部、特にガッティナーラ周辺のノヴァーラ丘陵で栽培される赤ブドウ品種です。ネッビオーロとスパンナのブレンドに欠かせない補助品種で、スパイシーな個性と花の香りが特徴です。単一品種としての生産は限られています。
ピエモンテ北部(ノヴァーラ、ヴェルチェッリ丘陵)を原産とする在来品種で、ガッティナーラ、ゲンメ、シャメーなどの伝統的ブレンドに古くから使われてきました。DNA解析によりネッビオーロとの近縁関係が示唆されています。栽培面積は限られており、地域の特産品種として守られています。
ノヴァーラ丘陵のモレーン(氷河堆積)と砂質土壌に適応しています。樹勢は中程度、収量は低〜中程度。ネッビオーロより早熟で、晩秋の気温低下前に収穫できます。「ヴェスポリーナ」の名はイタリア語の「スズメバチ(vespa)」に由来し、成熟した果実にスズメバチが集まることに由来するとも言われます。
スミレ、バラ、コショウなどの花とスパイスの複雑なアロマが最大の特徴です。黒系果実(ブラックベリー、スモモ)のベースにハーブのニュアンスが加わります。タンニンは中程度、酸は中〜高程度でフレッシュ。ネッビオーロのブレンドに香りの複雑さとフレッシュな酸を加える役割を果たします。
ピエモンテの肉料理全般と相性が良く、牛肉のブラザート(煮込み)、ボッリート・ミスト(ゆで肉の盛り合わせ)、リゾットとバローロチーズ、サルシッチャ(腸詰)などとよく合います。コショウの風味が複雑なスパイス料理との橋渡しをします。